当訓練は四国4県が持ち回りで担当し、今年度は徳島県が舞台でした。前日午前に線状降水帯が発生し県内の広範囲で大雨を認め、夕方当院の周辺道路も冠水。深夜に当院1階が浸水し、アクセス不能のため孤立する、というシナリオでした。
(本部長:福森 知治)
当院は産学官連携にて、徳島市立高校2年生(医療系チーム)に講義をしております。その学外実習ということで、本訓練に10名が参加してくれました。
(講師:森田 敏文)
当院の上位本部より指示を受けた県外DMAT(愛媛県:市立宇和島病院、香川県:回生病院)の2チームが、徳島市消防局の協力を得て水陸両用バギーで当院へ駆けつけてくれました。
本訓練の詳細な状況、概要説明を災害対策本部員、学生にしています。
(DMAT隊長:宮本 理司)
2隊のチームが当院災害対策本部へ参集し、院内DMATとブリーフィングをしています。
(コントローラー:猪子 美由紀)
入院患者のトリアージにて数名の患者を搬出する必要性があり、優先順位を決めています。
(DMAT:谷川 仁美)
エレベーターが停止しているため、支援DMAT(香川県:回生病院)がエアストレッチャーにて患者を搬送しています。
途中で学外実習の高校生にも搬送してもらいました。
(学生担当:永坂 尚美)
院内から搬出された患者は、無事水陸両用バギーに乗せられ、被害のない病院へ搬送しました。
最近では、大雨による浸水害が各地で多発しており、こういった浸水害対応訓練は徳島県でも初めてのことです。当院としても籠城訓練は初めてであり、我々が想定している実働対応の空隙を埋める実りある訓練となりました。