乳腺外科

診療科の紹介

徳島市民病院の乳腺外科では、乳がん治療の基準である診療ガイドラインを基に患者さんの状態や希望を考慮し、最もいいと思われる治療を選択します。

専門スタッフのほか、放射線治療専門医・病理医・麻酔科医・薬剤師・看護師・放射線技師・リハビリテーション科のスタッフ・がんサポートチームが、検査・治療だけでなく日々の生活や様々な悩みにも対応します。
このようにチームで対応することで患者さんにとって話しやすいスタッフを見つけることができ、気軽に相談できます。

また、治療の対象となる疾患は乳がんだけではありません。乳房の良性疾患についてもご相談ください。

全ての診断・治療を迅速に同一施設内にて行えます。

各種検査
  • マンモグラフィー(女性技師が撮ります)
  • エコー(女性医師が行います)
  • 乳腺MRI
  • 超音波ガイド下マンモトーム生検
  • 骨シンチ等
手術

全科で一週間に50例以上の全身麻酔手術が可能なため、手術待ちの期間が短くて済みます。
積極的に乳房温存手術を行っており、徳島大学形成外科医師と連携し乳房同時再建手術も行っています。
専門の麻酔医が手術中術後の全身管理に専念します。2名の病理医が常勤しており、手術中の病理検査も可能です。

放射線治療

放射線治療専門医が、以下を目的に行います。

  • 温存術後の局所再発の予防
  • 腋窩・頸部のリンパ節再発予防
  • 骨・再発部位の治療
外来化学療法室

薬剤師とがん化学療法看護認定看護師がサポートします。薬の副作用など不安な点も質問しやすく、安心して治療が行えます。
投与薬剤は電子カルテで管理され、さらに医師・薬剤師・看護師がチェック・確認を行っています。

リハビリ

手術後に日常生活への復帰にむけて、リハビリテーション科のスタッフによるサポートがあります。
リンパ浮腫予防のマッサージや、日常生活・仕事への復帰を理学・作業療法士がサポートします。

総合病院であり他科と迅速で密接な連携がとれます。

当院では常に他科医師と密接な連絡ができております。高血圧・糖尿病・喘息など合併疾患のある患者様や、万一再発したときの治療などで必要なときは内科・整形外科・脳神経外科・放射線科・婦人科などとの迅速な対応が可能です。

また、緩和ケアチーム・がんサロンにて、精神的なサポートが受けられます。

24時間救急外来が行われており緊急時の対応を迅速に行うことができます。

主治医不在時にも適切な対応・処置が行えます。

紹介医・かかりつけ医と連携を行っています。

混雑する外来を避け、日頃の処方はかかりつけ医でしていただき、精密検査や専門的な治療は当院で行うことができます。

検査の流れ

視触診・マンモグラフィー・エコーによる診断を行います。乳汁分泌には乳汁の細胞診も行います。これらにより精密検査が必要かどうかを判断します。
乳腺腫瘤が見つかった場合、針で腫瘤の細胞を採取し細胞の検査を行います、また乳腺MRI検査やCT検査、針生検を行うことがあります。

主な疾患

こんな時に受診してください。

  • 乳がん検診で精密検査が必要とされたとき
  • 自分で見つけた乳腺のしこり ひきつれ
  • 乳頭から血性の液体が出るとき
  • 乳頭乳輪のかゆみ湿疹
  • その他、乳腺に関して気になるとき

セカンドオピニオンも受け付けています。

診断、治療方針

乳房温存術について(入院期間:3~7日間)

原則として、腫瘍径が3cm以下で脇の下のリンパ節に転移がない場合は、温存療法とセンチネルリンパ節生検を行っています。

腫瘍が大きいとき

温存療法を希望される方で、腫瘍が大きい場合や脇の下のリンパ節転移を認める場合は、ご相談の上、先に化学療法を行う方法があります。縮小すれば温存療法を行います。

乳腺全摘同時再建

徳島大学病院形成外科と連携し、当院で乳がん手術と同時に乳房再建術も行っています。

センチネルリンパ節生検

CTでセンチネルリンパ節の位置を確認し、センチネルリンパ節生検を行います。手術中に転移の有無を検査し、転移がなければ腋窩リンパ節郭清を省略しています。

注 センチネルリンパ節:乳腺からリンパ管に入り込んだがん細胞が最初に到達するリンパ節のこと。ここに転移がない場合は脇の下のリンパ節を郭清する必要はありません。

化学療法

乳がんは全身疾患です。再発を予防する目的で化学療法を行うことがあります。
必要な場合は手術前に化学療法を行うこともあります。

乳がんの化学療法にはいろいろな種類があり、検査で得られた情報を元に効果があると予測される薬を選択します。
原則として、初回投薬時は一泊入院していただきます。
特別な副作用がないことを確認後、2回目からは外来通院で治療します。

ホルモン療法

外来にて行います。

当院外来は混雑するので連携医にて処方してもらい、再発や副作用の検査を当院で行うことも可能です。
骨粗鬆症・高脂血症等の予防も行っています。

放射線治療

当院にて、放射線治療専門医が行っています。原則として外来通院で行います。

医師紹介

Dr.日野 直樹
  • 日野 直樹ひの なおき

患者さまに満足いただける医療を目指しています。


  • 診療科・役職副院長 兼 外科 総括部長 兼 栄養管理室長 兼 患者支援センター長
Dr.澤田 徹
  • 澤田 徹さわだ とおる

胸部外科を中心に研鑽を積んできました。目の前の患者さん1人1人に丁寧に診察を行っていきます。


  • 診療科・役職外科 主任医長
Dr.氏名
  • 西庄 文にししょう あや

がんばりますのでよろしくおねがいします。


  • 診療科・役職外科 非常勤医師

外来診療担当医師表

外科

午前 一診
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
(診療科) 消化器・肝胆膵 乳腺 甲状腺・消化器 呼吸器 消化器・肝胆膵
(医師) 金村 普史 日野 直樹 小笠原 卓 宇山 攻 三宅 秀則
午前 二診
(診療科) 甲状腺・消化器 乳腺・呼吸器 一般外科 消化器・大腸 消化器
(医師) 小笠原 卓 澤田 徹 山﨑 寛門 渡邉 貴紀 尾形 頼彦
午前 三診
(診療科) 消化器・大腸
(医師) 渡邉 貴紀
午後 一診
(診療科) 消化器・肝胆膵 乳腺 甲状腺・消化器 呼吸器 消化器・肝胆膵
(医師) 金村 普史 日野 直樹 小笠原 卓 宇山 攻 三宅 秀則
午後 二診
(診療科) 甲状腺・消化器 心臓血管外科 一般外科 消化器・大腸 消化器
(医師) 小笠原 卓 担当医 山﨑 寛門 渡邉 貴紀 尾形 頼彦
午後 三診
(診療科) 乳腺・呼吸器
(医師) 澤田 徹
スキンケア外来
スキンケア外来は、主治医の指示のもと皮膚・排泄ケア認定看護師が行います。
認定看護師
心臓血管外来 (午後のみ診療)
菅野 幹雄

学会施設認定

  • 日本外科学会認定医制度修練施設
  • 日本消化器外科学会専門医修練施設
  • 日本消化器病学会専門医制度関連施設
  • 日本胸部外科学会認定医制度関連施設
  • 日本呼吸器外科学会専門医制度関連施設
  • 日本気管支学会認定医制度認定施設
  • 日本乳癌学会専門医制度関連施設
  • 日本内分泌学会内分泌・甲状腺外科専門医制度認定施設

診療科・部門・センター紹介